こんにちは。
先日帰宅した際に、もうじき2歳になる娘から「おちゅかれー!!!」と出迎えられた福岡オフィスのキムです。
さて、先日途中経過をした【慶北青年日本就職支援事業】ですが、お陰様で6週間の全日程が無事に終了致しました。
ハードスケジュールだったにも関わらず、よく頑張ってくれた韓国の青年達に感謝の気持ちで一杯です。
▲企業の方々と顔合わせする韓国の学生達
学生を受け入れて下さった福岡県内企業10社のうち、「採用」の申し出を下さった企業が現時点で既に5社、そして「社内の受け入れ態勢を調整中」の企業が数社と、現時点での成果は上々です。
ここからはアフターフォロー、求職者と企業の双方が安心して就職できる(採用できる)環境作りを進めるためにあれやこれやと忙しい今日この頃です。
▲最後の晩餐の様子
この事業に携わるようになって2年、最近「大人として何をしてあげられるだろうか」という事をよく考えます。
学歴社会・格差社会の韓国においては「スペックを上げて大企業に入る事こそが正解だ」という風潮が非常に強く、「それ以外は失敗」と思いこんでいるのか、肩ひじを張った子がかなり居ます。
スペックを高めるのはプロとしては当然必要な事ですが、どの業界にも彼らより技術も経験も豊富な先輩がウジャウジャいて、となれば、スペック以外にも「人間の機微」のような物を深く理解しておく事の方が重要じゃないかなぁと感じています。
しかし、そもそも僕自身も満足にできていない事を人に教えるというのは無理な話なので、次回の実施までには何か仕掛けを考えたいと思います。
そして、あちこちでさんざっぱら申し上げてきた「内定率100%達成」という僕個人の目標に関しましては、割と早い段階で失敗が確定しました。
昨今の日韓関係の悪化を受け、ある学生がご両親から「即帰国」の指令を受けてしまったのです。
弊社の理念の一つである「多様性が認められる環境づくり」の一環として取り組んでいる本事業でしたが、思わぬところからの影響をモロに受けてしまった形です。
こればかりはどうしようもないと思うと同時に、「どうしようもない」で終わらせたくないという想いが日に日に強くなっていっています。
ともあれ、日韓関係の悪化が進み、ありとあらゆる交流事業が中止になる中で、本交流事業を完遂できた事自体は非常に意味深く、日本側・韓国側の関係者の皆様から高い評価を得る事ができたのは大きな収穫でした。
日韓双方で協議しながら 改善すべき点を改善し、本事業を通して「「個人」としての努力は報われる」という事を証明し、新たな国際交流のモデルとして構築していけたらと強く思います。
僕らの、「多様性が認められる環境づくり」への挑戦は、まだまだ続きます。
引き続き、シャカリキ頑張ります。